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生活と考察の記録

牧瀬茜さん「うみのうた」を見てきました

本の写真。牧瀬茜『うみにかえりたい』(七月堂)。表紙は黒の背景に魚の絵が描かれています。帯文には「小さな四角い籠の中 誰かが私を閉じ込めた 人魚は路上でつぶやいた」と書かれています。

牧瀬茜さん「うみのうた」

2023年9月17日に、京都に牧瀬茜さんの「うみのうた」を見てきました。グループ展の作家の1人として牧瀬茜さんが絵と詩が出展されていました。

牧瀬茜さんの絵と詩の展示の写真。

 

「セックスワークにも給付金を」訴訟の牧瀬茜さんによる陳述書を読んだときに、わたしが身体表現に惹かれている大切なことを牧瀬さんの文章から感じました。とっても牧瀬茜さんの身体表現を見たいと思ってました。全文好きなのでぜひ通して読んで欲しいですが、特に好きな部分を引用させていただきます。

衣服を脱いでも、自意識に覆われているうちは解放感は得られません。自分の内にあるものをおしころしているうちは開放感はありません。表現する仲間の中には、脱ぐ脱がないに関わらず、裸以上に裸だなと感じるミュージシャンなどもいます。裸という物質的なことに本質的な意味はない気がしつつも、しかし自分は、縁があってストリップに出会い、やはり裸になることや裸であることを通して裸を追及したい思いがあります。

陳述書以外にも「セックスワークにも給付金を」訴訟に関してはCALL4のサイトで確認できます。クラウドファンディングも行われています。

特定の職業を「本質的に不健全」とまなざすこと、それにより経済給付に差を設けることの是非は社会保障社会福祉の関係者とも一緒に考えていきたいと思います。

牧瀬茜さんは「紅子の色街探訪記」のYouTubeでのインタビューで「『浄化』という言葉がとても嫌いなんですよね。それに対する反抗心みたいものすごくあります。そういう、人の中にある、またこの社会が生みだしたものであるのに、それをねないものにして、見えなくしてしまう、それは悪ですね。それに対する反抗心は大いにあります」といった趣旨のことも語っています。

www.youtube.com

 

牧瀬茜さんの身体表現はとても感動しました。解放感と開放感。わたしが身体表現の好きなところをたくさん感じました。また、政治的であることもとても好きです。海の偉大さ、深さ、人間の愚かさ、権力に抵抗すること、まぶいをわけあうこと。本当に最高の時間でした。とても丁寧で、表現と社会と人と真摯に向き合っているのを感じれて、あの時間と空間でいられたことがとっても幸せでした。

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牧瀬茜『うみにかえりたい』(七月堂)を購入。「せっかくなのでサインを貰いますか?」といった声掛けをしていただいて、とても緊張しましたが少しだけお話できて嬉しかったです(パフォーマーの方と話すの苦手なほうですが、最近ストリップでポラorデジカメ撮影いけるようになってきました)。

わたしがストリップを見始めてから関西に来られる機会がなくて、今回京都に見に行きましたが、初めて見た牧瀬さんの身体表現が「うみのうた」でよかったです。

ラ・マティエール La matière vol.3

ラ・マティエールというChuling Changさんの個展と7人の作家さんのグループ展でした。19日までやっているそうです。会場のgallery green &gardenも運営も牧瀬茜さんのパフォーマンスの自由さを保障してくれる懐の深さを含めて、物理的にも非物質的な要素もとても空間でした。

ラ・マティエールのチラシ。

会場の外観写真。1階は喫茶店で、2階が会場でした。


Premarché organics(プレマルシェ オーガニクス)

会場近くに商店街があって、ヴィーガン対応のアイスを食べられるお店がありました(ちなみにわたしはフレキシタリアンですが)。北海道産濃厚有機トマトソルベを食べました。

 

9月中旬ですが、残暑が厳しいのでアイスがとってもおいしい。この夏の暑さのダメージが心身の奥深くに残ってる感覚です。ちょっとしんどさが抜けきらない日々…。体の奥深くにあるこの夏のダメージをちょっとずつ解きほぐしたい。みなさまもお大事に。

Premarché organics(プレマルシェ オーガニクス)の外観写真。

北海道産濃厚有機トマトソルベの写真。